魔法使いより

実を言うと、物心ついた頃から書くということに呪われていたように思う。
自由帳一冊を1日で書き潰した日々には、母に怒られた。
作文の授業ではものの数分で書き終えることに誇りを持った。

かといって、書くという才能はついに誰にも知られる由もなく死のうとしている。
これはまごう事なき呪いである。
だから私は、

―せめて私が心より愛する人たちへ
書くとはこれほどまでに素敵な魔法なのだと見せたい。